国内で入手困難な緊急避妊薬のオンライン処方が開始
最新の緊急避妊薬「Ella®(エラ)」のオンライン処方が、ナビタスクリニックさんで開始されたそうです。誰もが経験する、コンドームでの避妊失敗、ピルの飲み忘れ等の事故時に、不用意な妊娠を防ぐために不可欠な薬です。厚労省の懸念を押し切って決断された(ハフィントンポスト記事へのリンク)院長さんの英断に敬意を表したいと思います。
避妊失敗後、最長120時間後まで使用が可能
旧薬であるレボノルゲストレル(ノルレボ)は72時間以内の服用が必要でしたが、エラは120時間(5日間)の避妊効果を持つことから、遠隔診療でお薬を届けることが可能になったとのこと。産婦人科の受診が困難な人に朗報です。
どうしたらいい？
ナビタスクリニック新宿(03-5361-8383)さんに電話、もしくは、下記に従ってアプリをDL後、ID「1572135」を入力し、予約を行えばアプリを使っての遠隔診療が可能とのこと。 navitasclinic.jp
お電話の場合の場合の診療時間は以下の通り。
平日：午前0時 から 午後1時まで
午後3時 から 夜9時まで
土日祝：午前10時 から 午後2時まで
「まっしろな嘘」は緊急避妊薬市販化運動を応援しています
2011年の認可後、Twitterでの緊急避妊薬(当時はノルレボ)市販化運動が2014年に開始されてから3年、まだまだ周知が必要です。避妊失敗時、あるいは性暴力被害時に、事後の避妊を行う手段があることをご存知ない方も多いと思います。
緊急避妊薬はいつでもどこでも誰にでもアクセスできなくてはなりません。避妊は権利です！私たちから緊急避妊薬を遠ざけないで！緊急避妊薬ノルレボ市販薬化キャンペーンにご賛同をお願いします。https://t.co/OnDHHPszYl pic.twitter.com/nOBVWfpgwJ
— さすが多摩湖♡ナルコレプシー (@tamako_han) February 25, 2016
日本の避妊アクセスは諸々の事情で外国に比べて著しく制限を受けている現状があり、緊急避妊薬についての周知も十分でない現状があります。ピルとのつきあい方さんにて、『twitterでの呼び掛け人が募集されています。RTするだけで参加できます。事後の避妊で困っている人がいたら、是非教えてあげてください。
また、2017年のOTC化中断、今回のナビタスクリニックさんでのオンライン処方開始を受けた形で、先日、「ピルコン」の染矢明日香さんによるオンライン署名が開始されました。
緊急避妊薬ノルレボの市販薬化について全力で答えるＱ＆Ａ
瑞谷藻緯 (@Moi_Mizutani) | TwitterさんによるQ&Aサイト。
もいさんのページは「ちょっと詳しい」ピルユーザー目線での解説などもしてはって、お勧めです。(私は体質的にピルが使えなくて、あまり詳しくないので、初心者さんにはもいさんのTwitter＆サイトをお勧めしたい)
緊急避妊薬の使用と、手術による中絶とでは、あたりまえですが女性の体への負担が大きく異なります。今回の大きな流れが、今度こそ市販化の認可に繋がることを願ってやみません。
